Nightmail - Ask Nightwish a question

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Nightmail - 2006年4月 Jukka

Mari Harinen (Joensuu): ボーカリスト志望者からのデモをいっぱい受け取っていると思うけど、全部聴いてるの? それとも酷い音源は誰かが捨てちゃって、バンドメンバーは選りすぐりのデモを聴いてるの?
予想以上の候補者がいるけど、どのデモもバンドメンバーのうち少なくともひとりがチェックするようにしている。素晴らしいボーカリストは既に何人か見つかっているけど、最終決定までにはもっと時間を掛けるんだ。今も毎日毎日デモが送られてくるし、急いではいないからね。
david dadisman (north carolina,usa): 家族のことを聞いてもいい? みんなでツアーをしてるの? それとも「もう二度と帰ってこないんじゃないか」とびくびくしながら家で待ちわびてるの?
今は子供がいるし、長い間家を離れるの大変なことだ。でもプレイするのもツアーするのも大好きだし、みんなで向き合わなければいけない問題だ。子供はまだ小さすぎるからツアーには同行できないし、妻も学業の身だから同じく無理。でも今までもこの「仕事」という事実に対処してきたし、一緒に居られる時は何が何でも一緒に過ごすんだよ。
Danilo de Oliveira Santos (Brazil): 新生 Nightwish にどんな期待が持てる?
将来については大きな自信があるんだ。次のアルバムが今までで最高のアルバムになることも既に分かっている。もちろん新しいシンガーを探し続ける必要があることも分かっているけど、素晴らしいデモも届いているし、すごいことになると思うよ。今のところ将来は安泰だし、口論する理由もないし、馬鹿げたこともほとんど無くて、ハッピーな気分さ。
Anastasia (Russia): 人生の中で Nightwish は大きな部分を占めていると思うけど、それでもある日すべてが終わってしまった時、心に開いた穴をどうする?
それに答えるのは無理だよ。それはとてもつらい日になって、一緒にプレイできないという事実を受け入れるのに長い時間が必要になるだろう。近い未来に起こってほしくないことだし、あと何年でも Nightwish として一緒に居続けたいよ。
Antisankari (Lost): 次のアルバムでどれくらい音楽性が変わりそう? もう制作は始まってるの?
2週間前に15曲の新曲が入ったデモを受け取ったよ。6月になったらリハーサルを開始して、新曲のアレンジをするんだ。7月には新しいデモをレコーディング。実際のアルバムは9月にレコーディング開始だ。スタジオは全部ブッキング済み、もちろんオーケストラも。そんな感じだから、まだニュー・アルバム制作の段階ではないね。新曲のスタイルについて語るのはまだちょっと早過ぎるけど、そんなに大きな変化にはならないと思うよ。もちろん関心を持たれ続けたいなら、常に新しいものを求める必要がある。でも“Once”で見出した方向性は変わることはないよ。
Hanna (Rovaniemi): ニックネームの Julius って、どこから来たの?
Once ツアーの時、Ewo が「Julius Monte Carlo」というニックネームを思いついたんだ(いったい何が由来なのか……?)。その後 LA でプレイした時、Venice Beach に惚れ込んじゃって、その時ニックネームが「Julius Venice Beach」に変わったんだ。そのうち省略されて、ただの Julius になってしまった。一体どこから来たんだろう? 見当も付かないし、Ewo も誰も知らないんだろう。
Sufletel Rada (Romania): Nightwish の新しいシンガーに何を望んでいる?
自然な歌声を持っていて、高い音も持続できるような、そんなシンガーが見つかれば一番いいね。自然な歌声というのは、つまりクラシックのトレーニングを重要視しないってこと。これは大変なことではあるんだけど、希望はいつも持っておかないとね。
Talia (London): 前にも聞いたことがあるけど、実際に妻運び選手権(the wife carrying championships)で運ぶ予定はある? =)
テレビで何回か見たことがあるけど、参加する気はゼロだ。すごいファンだけど…… =)
Jonas Carvalho de Santana (Brazil): Sethian についてなんだけど、Nightwish が活動休止中に何かする予定はないの?
新しいアルバムを作ろうと少しだけ話をしたけど、特に何も進展はないね。6月にはNightwishとしての活動も始まるし、時間が取れないだろうな……。
Pascal (Belgium): 5年間も使い続けたドラムセットを売却してしまったけど、何か特別な理由が? ずっと使い続けてきたもので、これからも使い続けるのだとばかり思ってし、楽器はミュージシャンにとって不変の相棒だと思ってたのに。
あのドラムセットは Wishmaster の頃から使い続けていて、別の色のセットが欲しくなったんだ。それに Tama からのエンドースメント契約の申し出もあって、機材の新調を手伝ってくれることになった。それから少し考えて、確かに5年近くを共に過ごし、人生の大きな部分を占めるものではあるけど、ただの太鼓に過ぎない、そう思って売り払うべきだと考えたんだ。感傷的になりすぎることはないよね。
Frankie (London): ステージで耳栓を付けてる? ドラムスを叩いてると酷い頭痛になるよね!
いつもインナーイヤのヘッドフォンを付けてる。家にいる時にイヤプラグなしで叩いてみたけど、それほど良くもなかったな。音も聞きやすくなるし、使い続けるつもりだよ。
Celine (Salo): 息子さんにどんな名前を付けたの?
もう洗礼を受けていて、Niki Aleksanteri という名前だよ。
Anni (Helsinki): 赤ちゃんはどんな感じ?
Niki は最高だよ。地球上で一番楽な子供だ。食べて、眠って、笑う。歯も生えてきたし、はいはいも覚え始めたよ。
wildchild: Luna ちゃんに「お家は内側なの? 外側なの?」と聞かれたそうだけど、なんて答えたの?
おじいちゃんに聞けって言ったよ。全てのものに関する全てを知っているってね。変な質問はみんな彼に回せば済むんだ。
Elenya (Askola): 冷たい金属を下につけたことはある? それにはまったことは?
みんなしたことがあるだろう。俺も例外じゃない。一番酷かったのは10~11歳の時に真冬の屋外にあるカーペットスタンドを舐めようとしたときのことだ。本当に舐めた! 舌の一番大きな部分で舐めて、体中が固まったね。引き剥がすしかなかったけど、どんな出血だったかなんて、みんなには分からないだろう。あとで見に行ったら自分の舌の跡がばっちり付いていたよ。でもそうやって俺たちは学んでいくんだ、俺たちは……。
Jordan Toms (Deutschland - Oberkirch - Nussbach): 多くのメタル・バンドがドラム・ソロを設けてるし、DVD でも見ることができる。なんでソロをやらないの?
個人的な意見では、どんな楽器であれ独立したソロなんてコンサートの価値ある時間を無駄にすることだと思う。ソロをやるべきであるドラマーなんて、世界に一握りしかいない。自分がそういうドラマーだとは思っていないから、絶対にソロ・プレイをすることはないよ。
Miriam (Italy): ヘヴィ・メタルへの情熱が生まれたのはどのアルバムからですか?
Metallica の“...And Justice For All”からメタルにのめり込んだんだったかな。姉妹が2枚組のレコードを持っていて、何度も何度も流していたよ。その時はもちろん、今になっても大好きだよ。
Miriam (Italy): 何故ドラムスという楽器を選んだの?
いや、選んだというわけではなく、先生に太鼓を叩くように説き伏せられたんだ。4~5年生の頃で、地元の音楽教室でパーカッションのクラスがあったんだ。ドラムスが自分にぴったりの楽器だと言ってくれて、テストを受けて入学することになった。そこから全てが始まったんだよ。
Miriam (Italy): ツアー生活について教えてくれますか? ツアーで世界を回るのは好きですか?
ツアーは大好きだ。もちろん今は小さな子どももいてツアーで家を離れるのは大変なことだけど、ツアーやライブでのプレイが大好きだから、何とかこなしてるよ。レコーディングでスタジオに入るのは、全てが完璧を求められるから基本的に嫌いなんだ。ストレスのたまる環境だよ。ライブではいつもリラックスできるし、楽しむことができる。演奏抜きにしても、新しい人に出会い、新しい国を訪れることができるから好きだよ。
Silvia (Italy): 一番気に入ってる Nightwish のアルバムは?
“Once”だ。もちろんどのミュージシャンも最新アルバムをベストだというものだけど、これだけは本当なんだ。そして次のアルバムは、当然もっと素晴らしいものになるだろう……。
Diego (Italy): 来年フィンランドに行くんだけど、どこに行くのがいいかな? 訪れるべき場所は?
絶対にヘルシンキ以外のどこかは行っておいたほうがいい。田舎を見て本当のフィンランドを見つけて欲しいね。
Giuliana (Italy): 何か月も家を離れながら父親であり続けるのは難しいこと?
時々そう思うよ。妻もそれを理解してくれるだろうと100%信頼を置いてる。家に帰った時は、いつもお返しをするようにしてる。それに Niki は最高だし、1歳半~2歳くらいまでは彼の成長、様々なことを学ぶ姿を見ていたいね。
Giuliana (Italy): Tarja とは友達同士の仲だった? 彼女とバンド(あなたも他のメンバーも)の関係はどうだった? 友人だったのか、それとも単なる仕事仲間?
こうなる前は友人同士だったはずだ。最後の1~2年はもう話すこともなくて、ステージ以外では同じ場所・時間を過ごすこともなくなった。ショーの間以外は一緒に何かをするということはなくなってしまっていた。
Martina (Italy): ライブでプレイする曲で一番好きなのは?
Once ツアーの終わりは Ghost Love Score がお気に入りだったよ。
Riccardo (Italy): ミュージシャンになる前の仕事は何? Nightwish が自分の仕事だと決めたのはいつ?
Nightwish の前に定職に就いたことはないよ。夏期休暇の1~2か月にちょっと働いたくらいだ。Nightwish で生活をしようと考え始めたのは、Wishmaster ツアーの頃だ。両親や誰からも金を借りずに済むしね。
Davide (Italy): もしドラムスをプレイしていなかったら、どの楽器をやっていました?
ドラムス以外は想像付かないな。ドラムス以外は何も演奏してなかったかも知れない。
Alex (Italy): グルーピーについてどう思う?
いるの……?
Valentina (Italy): 子ども達があなたと同じような仕事を望んだらどうしますか? そうするように勧めますか?
うん、そうするよ。たとえそれが何であろうと、子ども達には自分の夢を追いかけて欲しい。親が諦めた夢を子どもに継がせるというのは理解できないね。それは誤りだ。しかし不幸なことにそれが一般的なことで……。
Asia (Poland): 何故どの写真を見ても笑ってないの? 変な笑顔だから? いや、これはジョークです。実際のところ、何故?
何故だろうね。写真でポーズを取っても可愛くなるとは思えないけど……。いや、これも冗談だけど。歯磨き粉の広告みたいな写真は好きじゃないよ。
David Pedersen (Denmark): あなたのトレードマークにもなっているバンダナ、結婚式の時も付けてたのかどうか、ずっと不思議に思っていたんだ。
=)そうしたかったんだけど、妻(あるいは周りにいた裏切り者)に説得されたんだ。でもささやかな反抗として胸ポケットにバンダナを入れてみんなに見せ続けたよ。