Studio 6 : The Abbey Road Studios - Ewo

  1. ホーム
  2. 記事
  3. Studio 6

スタジオ 6:2006年12月17~24日、Abbey Road Studios /Ewo

2006年12月17日(日)ヘルシンキ~ロンドン

午後の間中、私たちは King Foo 本社で今度のワールド・ツアーについて話し合いをしていた。事前の計画はいくらかでき上がっていて、クルーたちの状況についても議論したし、全体的にどのような雰囲気にしていくかも検討した。コーヒーはポット 5 本、ロールパンも大量に食べ尽くしたね。士気も高いし、いつものようにユーモアもある。いい感じだ!

そしてタクシーで空港へ向かい、ロンドンへ出発! ホテルに到着して間もなくロビーのバーに腰掛け、デモを携えた最初の人物に会うのであった……。

2006年12月18日(月)ロンドン

アビー・ロード・スタジオ

伝説の Abbey Road Studios に到着すると、そこには興奮と過去からの囁きを感じ取れた。午前 10 時、最初のオーケストラ・セッションがスタートする。今回は 66 人のミュージシャンで、一日中通して行われる。合唱は夜になる。Pip Williams はオーケストレーションの魔術師だ!

66名のオーケストラ

昼休みはアビー・ロードのカフェテリアでサラダを頂く。午後は Studio-A のめちゃくちゃ気持ちいいソファで昼寝をしてしまう。午後 9:30 にはベッドタイム。ヘヴィ・メタルのレコーディングはハードな仕事だよ。

2006年12月19日(火)ロンドン

Tuomas と Pip Williams

スタジオに入って、昨夜のセッションの中から拾っていく。オーケストラも合唱もたくさんあるよ。Emppu と一緒にオックスフォード通りで寿司を食べてクリスマスの買い物をした。その間 Tuomas と Jukka、Mikko、Tero はずっとスタジオに残っていた。やる気満々、ビーバーのように熱心だ!

Emppu と

夜は Astoria で行われた Cradle Of Filth のショーへ行ってしまった。バンドは非常にタイトで、観客はいいサポートだった! King Foo の Toni Peiju も 霧の都ロンドンへ到着し、ギグのあとは地元の代理人と Carlic & Shots へ行き、軽く食事を取る。それではおやすみなさい。

2006年12月20日(水)ロンドン

Troy Donockley

この日は輝かしきパイプ奏者、Troy Donockley(トロイ ・ ドノックリー)氏をブッキングしていた。彼は国際的な手品師協会“Magic Circle”のメンバーでもある。Pip は事前にこのプレイヤーでありマジシャンでもある彼のことを「警告」してきていた。Troy は(バグパイプを吹くだけでなく)何かあるたびトリックを披露し、 そのたびに我々の理性的な頭脳をかき乱すのだ。ここで詳細は述べない。だってみんな信じてくれないだろうから……まさに魔法という名の芸術だったよ。

彼はユリ・ゲラーにスプーン曲げを教えたという人間にも会ったことがある。その夜、曲がったスプーンやフォークが大量にテーブルに上がったことは簡単に想像が付くだろう……もちろん空飛ぶトランプや燃えるトランプもなどもね。

2006年12月21日(木)ロンドン

Nollaig Casey

この日のゲストは Nollaig Casey(ナリグ・ケイシー)氏。この美しきアイルランドの女性と彼女の奏でるフィドルはケルト風の歌に欠かせないんだ。おっと、彼女の演奏は普通に素晴らしかったよ。録音は夜更けまで続き、Nollaig と Tuomas はロビーのバーへ夕食に行った。私は歴史的なハードコア・バンド GBH を見に行った。とても素晴らしいショーで、パンクはまだ死んでない!

ホテルへ戻ると馴染みの顔がバーに並び、テーブルには曲げられたスプーンが大量に…… HouseCofee も少し飲んでいたようだ。

2006年12月22日(金)ロンドン

レコーディング最終日はボーイ・ソプラノふたりの日だ。少年たちが参加するのは1曲だけで、あっという間に作業が終わってしまった。おかげで到着が遅れて見損ねた。Tuomas と Jukka、Mikko がそこにいてその素晴らしいパフォーマンスを見ていた。聞くにはしばらく待って欲しい!

レコーディング終了、バックアップを取り、家へ帰る時だ。いったんヒースロー空港へ着くものの、我々の乗る飛行機が霧のためにキャンセルになったことが分かった。家に戻れる一番早い便はクリスマス・イヴになる。なのでホテルへ戻ってもう二晩予約し、HouseCofeeを飲んで憂鬱な気分を慰める。

2006年12月23日(土)ロンドン(まだいる)

一日中怒りのクリスマス・ショッピングと寿司オージーだ。Karmila は「しばらくの間でも煉獄から免れるよう、大量の廃品、がらくた、ごみくずを家族のために」 購入するよう脅迫されていた。陽気になる季節だね!

何時間も歩き続くと足が痛くなってきたので、早めにベッドに入って午前 5:45 にアラームをセット! 次の便を逃してしまったら、休暇をロンドンのホテルで過ごさなければならない。

2006年12月24日(土)ロンドン~ヘルシンキ

飛行機に乗れた! フィンランドの新聞とフィンランド航空の肉料理(Jukka のミートボールも頂いた)は最高だった。Tuomas と Jukka はヘルシンキからレンタカーで帰路についた。

この旅は全体的には成功だった。そしてアルバムは(Tuomas の言葉を借りれば)「完全に狂気の沙汰」という仕上がりになるだろう!

そして覚えておいて欲しい。次のツアーで Emppu に声援を送る時は「Good, Eetu!, Yes, Eetu!!!」 としてくれ。

Yours,
Eduardo Pohjola

写真写真2