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2011/9/28

Imaginaerum アップデート

A dark shot of Emppu sitting relaxing between our takes

Canada photos (Anette Olzon Blog)

親愛なる Nightwish と Imaginaerum の友人たちへ

撮影が始まって2週間が過ぎた。ここまでの作業は充分に勝利している。バンドのメンバーが腰を下ろして編集前の映像を見ていても、彼らの表情は嘘をつけない。みんなその映像を見て幸せそうだ。

皆さんの多くはセットの情報や画像を熱望していることだろう。でも一部だけを明かすようなことをするとショーが台無しになると思っているから、ここで漏らすことはできないんだ。ただし登場人物の名前は既に知ってる人もいるだろうし、少なくとも Tom や Ann という名前は多くの人に親しみがあるだろう。聞き心地がいいはずだ。

“Imaginaerum”の台本を書き始めたとき、全てにおいて勝るひとつの条件を付けることにした。それはバンドにまつわるどれだけの空想になろうとも、これは Nightwish の映画であること。ただバンドの名前を使うだけのことはしたくなかったけど、バンドのメンバーと似た名前をキャラクターに付けた。“Imaginaerum” の中でのメンバーは、Ann、Tom、Marcus、Emil、Jack だ。確かにキャラクターの造形としては賢くないやり方だ。でも観客には Nightwish の存在を実感して欲しいし、自分にとってはこの収斂が明確なものでなければならなかった。Anette、Tuomas、Marco、Emppu、Jukka と似た名前という、現実の Nightwish と空想の Nightwish を完璧な橋渡しをする試みを分からせるのは、永遠の戦いのようだった。バンドも元々は懐疑的だった。これは自分の決定で、自分が誇らかに責任を持つ。とは言っても、これをエゴだと考える人もいるなら、もう一度考えてみて欲しい。これは完全に自分一人の決定で、それが維持しようとしている理由だ。

最初の2週間は本当に楽しいものだった。このプロジェクトに向かって、優秀な人がたくさんいて、共同作業で汗を流し、大変な創造性を注ぎ込んでくれた。素晴らしいアート・ディレクターがチームを率いて参加してくれた。写真のディレクターも、その仕事に、映像性に、これ以上なく心血を注いでくれた。メイクアップやワードローブ部門も、この短期間に魔法を起こしてくれた。そしてキャスト……ワオ! 全てのクルーがプロフェッショナルで、このプロジェクトが始まった頃は夢にも思っていなかったことだ。プロデューサーたちもドラマやアート、ストーリーというものを本当に理解してくれているうえに、予算を安全に健全に保ってくれている。きっと世界で一番幸運なディレクターだよ。これ以上何を言えるだろうか。

一番心を打たれたのが、このプロジェクトの題名が単に『想像への旅』なんてものではなく、参加してくれた全ての敬愛すべき人たちに対して、ゲームに参加する余地を与えてくれているところだ。

Yours truly.
Stobe Harju, The Director – Imaginaerum

追伸。灰の砂漠を通り、音楽から離れて、遠くを旅する。もしも音色に色があるなら、ピンクと赤が混じった色かもしれない。色が褪せることを絶えず恐れ、来るかもしれない沈黙を恐れながら。

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